プロフィール

京野菜の織物画



額込 38p×41p (織物画サイズ 24p×27p)

京野菜の織物画展 (1998年制作 当時あった京都丸善河原町店で開催しました)

鹿ヶ谷南瓜
(ししがたにかぼちゃ)
文化年間(1804−18)に奥州津軽からの種子を京都市左京区鹿ヶ谷 で栽培したのが始まり。最初は普通の菊座形が栽培数年後に瓢箪 形になったという。

寒咲菜種
(かんざきなたね)
古くから京都伏見桃山の付近で、寒い冬に花が咲くので冬の切花 用として栽培。戦後、漬物用として広くつくられている。「菜の花 漬け」は蕾がふくらんだ頃に摘んで、漬けられたもの。

九条葱
(くじょうねぎ)
関西を代表する青葱の主流。主産地であった南区九条の地名から 名付けられた。

聖護院大根
(しょうごいんだいこん)
文政年間(1816−30)、現・京都市左京区聖護院で尾張の国の長大 根を丸形に固定された品種に育成。秋大根に属して球形で甘くて 苦みが少ない。広く普及している。


(たけのこ)
中国江南地方原産の孟宗竹。京都産は肉質が軟らかく上物。

賀茂茄子
(かもなす)
京都市の北部、上賀茂・西賀茂およびその付近を特産とする品種。 正円形のよくしまった肉質で、皮は軟らかく光沢のある黒紫色、 へたは「三へた」と称する三角形。

酸茎菜
(すぐきな)
京都市上賀茂に伝承する特産野菜。「すぐき」として広く一般に 知られた京都を代表する漬物になる。

蓴菜
(じゅんさい)
日本原産で古い沼地に自生し、若葉が食用とされる。

堀川牛蒡
(ほりかわごぼう)
別名「聚楽牛蒡」。独特の栽培法と形状と風味をもつ。

八幡牛蒡
(やわたごぼう)
京都八幡地区でつくられたもの。

松ヶ崎うきな蕪
(まつがさきうきなかぶ)
古くより、京都市左京区松ヶ崎でつくられた。根身の大部分が土よ り露出して出来、糠漬にすると日持ちがよいのが特徴。

水菜
(みずな)
京都以外では「京菜」と呼ばれる。京都西南部が主産地。 以前は、冬の鯨肉と煮た鍋料理「ハリハリ鍋」によくされた。

青唐
(あおとう)
千五百年代に渡来し、戦後、夏の野菜として多く作られ出した。 京都特産として、伏見、田中、万願寺、鷹ヶ峰などの品種がある。

京水芹
(きょうみずぜり)
古くから七条あたりで湧き水を利用し、栽培。現在は南区や宇治 市でつくられている。

春菊
(しゅんぎく)
中国・日本で広く栽培されている。京都では「おたふく」という 大きい丸葉の香気ある品種がつくられてきた。

桂瓜
(かつらうり)
京都市右京区桂に産する白瓜の一種で、肉質が密で弾力性がある のが特徴。奈良漬けに多用される。

壬生菜
(みぶな)
京都市壬生寺付近でつくられていた、京菜(水菜)の一変種で、 ピリッとした辛みと香り、歯切れの良さが特徴で、浅漬けが有名。

もぎ茄子
(もぎなす)
京都市左京区聖護院で慶応・明治の初め頃に作り出された品種。 ひとつずつ手でもぎ取って収穫するところから名付けられた。 普通の露地ものより2,3ヶ月早く収穫される。

丹波つくねいも
(たんばつくねいも)
栽培種の大和山芋に属する丸いもので、皮は黒いが中は真っ白で、 あくが少なく粘り気が強い。

鶯菜
(うぐいすな)
江戸時代の中頃、現、京都市中京区神泉苑町でつくられたもの。 早春の菜で、鶯の鳴く頃に収穫されることから名付けられた。

海老芋
(えびいも)
安永年間(1772-81)、青蓮院宮が九州長崎から持ち帰った芋の種子 を祇園・平野屋の先祖につくらせたのが始まりとされる。 大型の里芋で少し曲がった形状から名付けられた。棒ダラと炊き 合わせた京都の名物料理「いもぼう」で知られる。

金時人参
(きんときにんじん)
東洋種の人参で、関西以西で広くつくられている。深紅色で甘み があり軟らかい。

三尺ささげ
(さんじゃくささげ)
京都市北区柊野原産の特有のささげ。「柊野ささげ」。 他のささげに比して莢が長く(80〜90p)で円い。

聖護院蕪菁
(しょうごいんかぶら)
享保年間(1716-36)、現、京都市北区聖護院で近江蕪菁の種子を栽 培したところ、扁平であった根部が肥大して円形になっていった。 その後も改良され、重さ5キロあまりの大蕪菁にもなる。 千枚漬けの原料。

青味大根
(あおみだいこん)
現・京都市下京区朱雀地区の原産。絶滅した右京区西京極の群大根 の変異種としてつくりだされたとされる。祝儀用に用いられた。

辛味大根
(からみだいこん)
京都市北区原谷の原産。古くあり、鷹ヶ峰でつくられた。 水分がきわめて少ないため、そばの薬味として最高のもの。 別名「吹散大根」。

桃山茗荷
(ももやまみょうが)
地下水の豊富な伏見桃山で江戸時代の終わり頃から、早春にあたた かい湧き水を利用してつくった、白く軟らかく伸びた茗荷「みょうがたけ」。

芋茎
(ずいき)
里芋の葉柄を食べる品種で、白いものと赤いものとがある。



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