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帯のリメイク
01/07/2014 16:17:00
あけましておめでとうございます。
相も変わらず久々のブログ更新となってしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

  さて、新年最初は、帯の話題で。
色無地の帯には、極めて小さいけれども何故か目立ってしまうキズ、そして染め上げた際にどうしたって残ってしまうムラがあったりします。
紋様でそれらを綺麗に隠し、試みに新しく帯を作り変えてみましたのでご紹介しましょう。

今回用いたのは、銀箔を化学変化させた中金箔。本金箔より厚さを持っていてわりあい丈夫なため加工が容易であり、なおかつ色味は微妙な違いを見せますから、帯をリメイクする用途に適しています。

今回は「雲どり」を例に、工程の一部を説明してみます。

型を使い、表現したい紋様のかたちに、定着用の糊をごく薄くそして均一に延ばします。
加工に先立って、キズやムラのある場所を見極め、模様をバランスよく、如何に配置するかを念入りに検討することも大切です。

箔を取り扱う種々の技法で、絢爛なる表現が生まれます。
細長く裁断した箔の直線が美しい「野毛(のげ)」をぱらりと落としてみたり、箔をあらゆるサイズにして千々に散らしたり。
周囲に広がった箔を筆で戻し、時に掃い、微調整を繰り返してゆきます。

「雲どり」の表現の他にも、型で糊を押し出して「棒霞」を、またほとんど粉状とも思われる箔を糊に混ぜ込み、固い刷毛の、細かいタッチで霞を作り出す手法(「刷毛霞」)などもあります。

  -----(池田) -----

コーヒーの美味しいお店で、PETアートを
04/11/2014 14:10:00


平文の工房からもほど近い、西賀茂のカフェの一角で、再器を展示して頂いております。
その名も、「モーニングコーヒーの店」さん。



気さくなマスターが出迎えて下さります。
今回、取材がてらお邪魔し、心地よい採光の窓際で、淹れたてのブレンドを頂きました。

なんだかマスターの穏やかな人柄を思わせる、香り高い渾身の一杯です。
ちょうど向かいに覗く児童公園の桜の、最後の花を愛でながら、実に長閑なひとときを過ごしました。
食事時には特製「和牛カツめし」がイチオシとのこと。ご飯は金芽米、和牛カツは100%米油で揚げ、特製のソースをあわせた自慢の一品だそうです。
テイクアウトも可能だとか。ワイン、ビールをはじめ、酒類も提供されており、呑兵衛にも心強い味方です。
その名を冠しているとおりコーヒーで始める朝もよし、あるいはお昼や晩に和牛カツめしをお目当てにするもよし、何度も訪れたくなる、そんな素敵なお店です。
(池田) ----- -------

後記述※「モーニングコーヒーの店」さんですが、2014年7月、閉店されました・・・。
海外フライト、エコノミー症候群と聞いてます。ちょっと気になる体調でも決まった予定があったので行かれたみたいでした。ご冥福をお祈りします。


古刹の水かめと本金箔石
05/09/2014 15:57:00
平文の各SNSではご紹介することたびたびの、古刹正伝寺。
正伝寺と言えば、小堀遠州の作とされ比叡山借景で名高い石庭が、それはそれは実に美しく驚嘆するばかりなのですが、
その一角、佇む廊下の足もとにもちょっと目線を下げてみますと…


以前から設置しておりました「龍の眼」と目があう水かめのなか、なにやら塊状のものが鈍い輝きを発しているのがわかります。
実はこれ、本金箔で全面を覆い、UVコーティングを施した石を追加したのです。
石の表面の滑らかさに本金箔が隙間なく密着しますから、つるりとした外見となります。

画像をご覧いただくと、本金箔でない輝きを放つ何か層のようなものの存在が見て取れると思います。
これがUVコーティングそのものであって、今回施した処理は、時間的な経過の観察を含め、いかほどの耐水・耐久性を持つのかとの実験も兼ねています。
本金箔石を水かめに追加したのが、本日2014年5月9日。設置したことすら忘れてしまうようなお粗末な事態にならないように、ここに記録を残しておいた次第です。
------(池田) ----- -------

万華鏡の袋を作りました
07/14/2014 17:36:00
万華鏡の袋
    本金箔・万華鏡に合わせて袋を作りました。



ステンドグラス風の再器
09/09/2014 15:55:00
ペットボトルを素材とした、PETアート。
今回は花器のシリーズ「再器」に関する、新しいご提案です。

従来、平文が発信しておりました、本金箔をあしらったものと雰囲気を異にした、透明感のあふれるステンドグラス風の作品です。
順を追って作り方の工程をご紹介するとともに、作品の魅力をお伝えいたします。

【制作の手順】
1.PETアートですから、まずは手はじめにペットボトルを熱加工します。ガスバーナーを用い、加熱の具合を調整しつつ、思い思いのかたちへと変えてゆきます。
2.熱加工を終えると、絵つけの工程です。まずは、よく完成品をイメージしつつ、黒い塗料で図柄のかたちに輪郭線を。ついでその内側に、ガラス絵の具を使って色を差してゆきます。 最近ですと、ガラス絵の具は100円ショップでも手軽に、しかも色の種類も幅広く買い求められるようになりました。着色の方法も、イメージする表現に応じて使い分けます。 チューブから直に塗りつければくっきりとした色合いになりますし、いったん筆にとって延ばしながら塗ると薄目で、筆あとが筋になった妙味ある仕上がりとなります。
3.丸一日自然乾燥させればお待ちかね、完成です。

今回ご紹介した方法ですと、手軽な製作の実践をとおして、どなたにもPETアートの世界を体験していただくことができると考えます。
これまで「再器」シリーズの作り方に関して、例えば学校教育の場面や、医療施設のリハビリなどに使えないだろうか、といったご質問を何度か頂きました。
それらの場面にPETアートを応用していただく際、どうしても溶剤系の塗料を用いる点などが制約でもありました。
今回、そういった工程を最小限に留めることで、さらに幅広くお楽しみ頂くことができるよう、ご提案したしました。
---- 池田 ----- --------
撚紐について
09/28/2014 15:45:00
撚紐(よりひも)づくり実践の様子をご紹介いたします。
撚紐とは、ごく簡単に説明すると撚った糸の束を、何本か集めてさらに撚って作る紐です。
西陣織とのゆかりもたいへん深い絹糸を素材に、今回は黒、柿、萌黄の三色、すなわち歌舞伎における定式幕の色の組み合わせを選びました。

作製の工程としては、次のようになるでしょうか。塊状になった糸を解いて、必要本数に分けた「合糸」。これを各色用意して、いよいよ「撚り」の作業です。
合糸には微妙な力加減でテンションをかけ、引っ張りながら撚ってゆきます。 試作も行ってみたのですが、合糸を準備する際に糸の本数が微妙に異なっていたようで、撚りあがりが色ごとに不揃いになってしまいました。合糸の段階しかり、撚りの力の掛け具合しかり、撚紐の工程にはあらゆる加減の見極めが肝心なんですね。

絹糸なのでふんわりとした印象の仕上がりになります。結び目ふうに壁飾りに使ってみても良いですし、あるいはベルトのように腰回りにちょっと巻いてみてもお洒落かもしれません。
------ 池田 ----- --------

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